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確定申告のやり方|個人事業主の基本

公開 2026.06.29更新 2026.06.29

個人事業主になると、毎年自分で確定申告をすることになります。

会社員のときは会社が年末調整をしてくれましたが、個人事業主は1年分の所得と税金を自分で計算して申告します。

やることは多く見えますが、流れは決まっています。「集計して、計算して、出して、納める」。この順番です。

この記事では、個人事業主の確定申告のやり方を、期間・書類・集計・計算・提出・納付の順に整理します。

01確定申告とは何かを知る

まず、確定申告が何をする手続きかを押さえます。

確定申告は、1年間(1月1日から12月31日まで)の所得と、そこにかかる所得税を計算して申告し、納税する手続きです。

申告だけでは終わりません。計算した税金を納めて、はじめて手続きが完了します。申告書を出したあとに納付書が送られてくるわけではないので、自分で納めます。

個人事業主は、原則として確定申告が必要です。誰が申告すべきかは 確定申告が必要な人・不要な人 で整理しています。

02確定申告の期間と納付期限を確認する

次に、いつやるかを確認します。

  • 申告期間:原則として翌年の2月16日から3月15日まで(期限が土日祝に当たる場合は翌平日)
  • 所得税の納付期限:申告期限と同じ(3月15日、土日祝なら翌平日)

申告と納税の期限は同じ日です。提出だけして納税を忘れると、延滞税がかかることがあります。

なお、課税事業者として消費税も申告する場合は、消費税の申告・納付期限は3月31日で、所得税とは別になります。

03必要な書類をそろえる

申告の前に、書類を準備します。おもなものは次のとおりです。

  • 確定申告書:所得や税額を記入する用紙
  • 青色申告決算書(青色)/収支内訳書(白色):1年分の売上・経費をまとめた書類
  • 各種控除の証明書:国民健康保険・国民年金・生命保険・iDeCoなどの控除証明
  • 源泉徴収票:給与や、源泉徴収されている報酬がある場合
  • マイナンバーが分かるもの

青色申告か白色申告かで、添付する書類が変わります。青色は青色申告決算書、白色は収支内訳書を作ります。必要書類の詳しい一覧は 確定申告に必要な書類一覧 にまとめています。

041年分の取引を集計する

書類を作るには、1年分の取引の集計が必要です。

日々の売上と経費を帳簿につけ、年末にそれを集計して決算書を作ります。普段から記帳していれば、ここはスムーズです。ためてしまうと、申告期間にまとめて入力することになり大変です。

会計ソフトを使えば、日々の入力から決算書の作成までを自動でまとめられます。帳簿づけの基本は 帳簿のつけ方|複式簿記の基本 で解説しています。

05所得と税額の計算の流れを知る

集計ができたら、税額を計算します。流れは決まっています。

1. 収入金額 − 必要経費 = 所得金額(事業でいくら儲かったか)2. 所得金額 − 所得控除 = 課税所得(基礎控除や社会保険料控除などを引く)3. 課税所得 × 税率 − 税額控除 = 納める所得税

所得税の税率は、課税所得が大きいほど高くなる累進制です。青色申告特別控除は、1の段階で所得から差し引かれるので、課税所得そのものを小さくして税金を軽くします。青色の特典は 青色申告のメリット|65万円控除とは にまとめています。

実際の計算は、会計ソフトや国税庁の確定申告書等作成コーナーが自動でやってくれます。仕組みを知っておくと、入力結果の確認がしやすくなります。

06申告書を作る

計算の中身が分かったら、申告書を作成します。方法は次のとおりです。

  • 会計ソフト:日々の記帳から申告書まで一気通貫で作れる
  • 確定申告書等作成コーナー(国税庁):画面の案内に沿って入力すると申告書ができる
  • 手書き:用紙に直接記入する

初めてなら、会計ソフトか作成コーナーがおすすめです。金額を入れると、合計や税額が自動で計算されます。

07提出する

申告書ができたら、提出します。方法は3つです。

  • e-Tax(オンライン):マイナンバーカードがあれば自宅で完結する
  • 郵送:所轄の税務署へ送る(消印が提出日になる)
  • 税務署へ持参:窓口で提出する

青色申告で最大65万円控除を狙うなら、e-Taxでの提出が条件になります。e-Taxの手順は e-Taxでの確定申告の手順 で解説しています。

08納税する

最後に、計算した税金を納めます。納付期限は申告期限と同じ3月15日です。納め方はいくつかあります。

  • 振替納税:口座から自動で引き落とす。引き落とし日が例年4月中旬になり、資金の準備に余裕が持てる
  • e-Taxでの納付(ダイレクト納付など)
  • クレジットカード納付・スマホアプリ納付・コンビニ納付
  • 金融機関や税務署の窓口で現金納付

振替納税は、事前に依頼書を出しておけば自動で引き落とされるので、納め忘れを防げます。引き落としが約1ヶ月後になる点も、資金繰りの面で便利です。

よくある質問

確定申告はいつからいつまでですか?

原則として、翌年の2月16日から3月15日までです。期限が土日祝に当たる場合は翌平日になります。所得税の納付期限も同じ日です。

個人事業主は必ず確定申告が必要ですか?

事業所得があり、計算の結果で納める税金が生じる場合は必要です。赤字でも、青色申告で繰越を使うなら申告しておきます。会社員で給与のみ・年末調整済みの場合などは、原則として不要です。

青色申告と白色申告で確定申告のやり方は違いますか?

基本の流れは同じですが、作る書類が違います。青色は青色申告決算書、白色は収支内訳書を作ります。青色で最大65万円控除を受けるには、複式簿記での記帳とe-Taxでの提出が条件になります。

確定申告に必要な書類は何ですか?

確定申告書、青色申告決算書または収支内訳書、各種控除の証明書、源泉徴収票(ある場合)、マイナンバーが分かるものが基本です。青色か白色かで、添付する決算書類が変わります。

税金はいつ・どうやって払いますか?

所得税の納付期限は申告期限と同じ3月15日です。振替納税・e-Taxでの納付・クレジットカード・コンビニ・窓口など、複数の方法があります。振替納税にすると引き落としが例年4月中旬になり、納め忘れも防げます。

まとめ

個人事業主の確定申告は、「集計して、計算して、出して、納める」という流れで進みます。申告期間は原則2月16日から3月15日まで、所得税の納付期限も同じ日です。

普段から記帳しておけば、申告期間の作業はぐっと楽になります。会計ソフトや国税庁の作成コーナーを使えば、計算や申告書の作成は自動化できます。青色申告で最大65万円控除を狙うなら、複式簿記での記帳とe-Taxでの提出を前提に準備しておきましょう。

税務の最終的な判断は、国税庁の公式情報や、税務署・税理士への確認に従ってください。

出典