開業freee・マネーフォワードはどれを使う?
「開業freee、マネーフォワード、弥生……結局どれを使えばいいの?」。開業準備でよくつまずくところです。
ここで止まる原因は、2つの役割が混ざっているからです。開業届を作るツールと、開業後に使う会計ソフトを分けて考えると、一気にすっきりします。
この記事では、その2つを分けたうえで、自分に合うものの選び方を整理します。なお、料金やプランは変わりやすいので、最新は各社の公式サイトで確認してください。
012つの役割を分けて考える
まず、何を選ぼうとしているのかを整理します。
- 開業届の作成ツール:開業届と青色申告承認申請書を、画面の質問に答えるだけで作れるサービス。基本は無料
- 会計ソフト:開業後、日々の記帳から確定申告までを行うソフト。多くは有料
この2つは別物です。まず開業届のツールを使い、続けて同じメーカーの会計ソフトに進む、という流れが自然です。
02開業届の作成ツールはほぼ横並び
最初の「開業届を作る」段階から見ます。
代表的なのは、freee開業・マネーフォワード クラウド開業届・弥生のかんたん開業届の3つです。いずれも無料で、開業届と青色申告承認申請書を作れます。作れる書類に大きな差はありません。
細かな違いはあります。freee開業は画面の解説が手厚く、マネーフォワードはチャットサポートが使えます。弥生も同等の書類を作れます。
国税庁のサイトからPDFをダウンロードして手書きする方法もありますが、項目を調べながら作るより、ツールのほうが速いです。
03会計ソフトは性格が違う
差が出るのは、開業後に使う会計ソフトのほうです。主要3社には、はっきりした個性があります。
- freee会計:簿記の知識が少なくても使えるUIが強み。質問に答える形で記帳でき、確定申告まで一気通貫。スマホアプリも充実。料金はやや高めの傾向
- マネーフォワード クラウド確定申告:銀行・カードとの連携数が多く、自動仕訳の精度に定評。請求書などバックオフィスがプラン内にまとまる。ある程度の簿記の知識がある人向け
- やよいの青色申告/白色申告 オンライン(弥生):低価格と老舗の安心感。白色申告には永年無料のプランがあり、青色申告も初年度無料の枠がある。コスト最優先ならまず候補
3社で市場シェアの大半を占めており、いずれもクラウドなのでMac・Windowsを問わず使えます。
04タイプ別に選ぶ
性格がわかったら、自分に当てはめます。
- 簿記が苦手・初めて:freee会計。画面の案内に沿って進めやすい
- とにかくコストを抑えたい:やよいの青色申告/白色申告 オンライン。無料・初年度無料の枠が大きい
- 口座やカードが多い・連携を自動化したい:マネーフォワード。連携数が多く、まとめて管理しやすい
- 税理士に依頼する予定:先に税理士へ、対応ソフトを確認してから選ぶ
正解は一つではありません。自分の簿記の慣れと、取引の複雑さで変わります。
05料金だけで決めない
選ぶときの注意点です。会計ソフトは毎日使う道具なので、料金だけで決めると後で消耗します。
料金表だけ見ると無料プランが最強に見えますが、確定申告を完了させるには有料プランが必要なことが多く、操作のしやすさや自動化の差が、年間の手間に積み重なります。安いソフトでも、入力に時間がかかれば結局は割高です。
3社とも無料体験やお試し期間があります。実際に数件入力すれば、操作感の違いはすぐわかります。迷ったら、触ってから決めるのが失敗しにくいです。
06早めに設定して仕事に集中する
最後に、導入のタイミングです。
会計ソフトは、開業時か年初から使い始めるのが理想です。確定申告の直前(1〜2月)に始めると、1年分の取引をまとめて入力することになり、かなりの労力がかかります。
最初に銀行口座やカードを連携させておけば、明細が自動で取り込まれ、日々の記帳がほぼ自動になります。経理を仕組みに任せられれば、本来やるべきこと——仕事を受けて、いい仕事をすること——に集中できます。
あわせて読みたい:開業届の出し方|書き方と提出方法/開業届を出した後にやること
よくある質問
開業届の作成ツールはどれがいいですか?
freee開業・マネーフォワード クラウド開業届・弥生のかんたん開業届のいずれも無料で、作れる書類に大きな差はありません。続けて会計ソフトを使う予定があるなら、そのメーカーの開業ツールを選ぶと、アカウントを引き継げて便利です。
freeeとマネーフォワードはどちらがいいですか?
簿記が苦手で確定申告まで迷わず進めたいならfreee、銀行やカードの連携を重視し、ある程度自分で記帳できるならマネーフォワードが向いています。どちらも無料お試しがあるので、実際に触って決めるのが確実です。
とにかく費用を抑えたい場合はどれですか?
弥生が候補です。やよいの白色申告 オンラインには永年無料のプランがあり、やよいの青色申告 オンラインも初年度無料の枠があります。まず無料・初年度無料で始めて、慣れてから判断する方法もあります。
会計ソフトはいつから使い始めるべきですか?
開業時か年初からが理想です。確定申告の直前に始めると、1年分の取引をまとめて入力することになり大変です。早めに口座やカードを連携しておくと、日々の記帳が自動化され、確定申告がぐっとラクになります。
まとめ
開業ツール選びで止まるのは、役割が混ざっているからです。まず「開業届の作成(無料・横並び)」と「開業後の会計ソフト(有料・個性あり)」を分けて考えれば、選択は一気に整理できます。
開業届はどのツールでもほぼ同じ結果になります。差が出るのは会計ソフトで、簿記の慣れ・コスト・連携の重視度で選び分けます。料金だけで決めず、無料体験で触ってから決めるのが失敗しにくい方法です。
会計を仕組みに任せられれば、手続きに追われず、仕事を受けることに集中できます。それが、個人事業を続けていくうえでの本当の土台になります。
料金・プランの最新情報は、各社の公式サイトでご確認ください。