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開業時にやることチェックリスト

公開 2026.06.28更新 2026.06.28

開業の準備は、やることが多く見えて、つい後回しになりがちです。

でも、順番に並べれば、ひとつずつ片づけられます。この記事は、開業時にやることを上から順にたどれるチェックリストです。

それぞれの詳しい手順は個別の記事にまとめてあるので、ここでは「何を、どの順で」やるかを通しで確認します。

01開業届を出す

最初の一歩は、開業届の提出です。

正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。個人で事業を始めたことを税務署に届け出る書類です。提出期限は、開業した日が属する年分の確定申告期限まで。出さなくても罰則はありませんが、青色申告や屋号口座のために出しておくのが得策です。

あわせて読みたい:開業届の出し方|書き方と提出方法

02青色申告承認申請書を出す

開業届とセットで検討するのが、青色申告です。

開業届だけでは青色申告にはなりません。「青色申告承認申請書」を別に出すことで、最大65万円の特別控除などが受けられます。期限は原則その年の3月15日まで、その年の1月16日以後に開業した場合は開業日から2ヶ月以内。開業届と同時に出すのが、いちばん確実です。

あわせて読みたい:青色申告承認申請書の出し方青色申告のメリット|65万円控除とは

03健康保険と年金を切り替える

会社を辞めて独立した場合は、社会保険の切り替えが必要です。

健康保険は、国民健康保険・任意継続・家族の扶養のいずれかを選びます。年金は、厚生年金から国民年金へ移ります。どちらも退職日の翌日から、おおむね2週間以内が手続きの目安です。後回しにしやすいので、忘れずに進めます。

あわせて読みたい:会社を辞めたあとの健康保険の選び方国民年金の手続きと免除制度

04屋号と事業用口座を用意する

お金まわりの土台を作ります。

屋号は任意ですが、あると事業らしさが出て、屋号付きの口座も作れます。事業用の口座を1つ用意し、生活費と分けておくと、記帳と確定申告がぐっとラクになります。

あわせて読みたい:屋号の決め方|つけるメリットと注意点屋号で銀行口座を作る方法

05帳簿と会計ソフトを決める

記録の仕組みを整えます。

青色申告で65万円の控除を受けるには、複式簿記での記帳が必要です。会計ソフトを使えば、口座やカードの明細を取り込んで、記帳を半自動化できます。開業時に決めて、最初の取引から記録を始めるのが理想です。

あわせて読みたい:開業freee・マネーフォワードはどれを使う?会計ソフトの選び方

06請求まわりを整える

仕事を受けると、すぐ必要になるのが請求書です。

請求書と見積書のひな形を用意しておけば、初めての取引で慌てずに済みます。報酬から源泉徴収される場合の扱いも、先に確認しておくと安心です。

あわせて読みたい:請求書の書き方|必須項目と注意点

07仕事を受ける入口を作る

最後に、いちばん大事な準備です。

ここまでの手続きは、すべて「事業を始める準備」です。ですが、それだけでは仕事は来ません。「何を頼める人なのか」が伝わる場所——プロフィールを整えて、初めて仕事を受ける準備が整います。

会社が外部パートナーを探すとき見ているのは、何ができて、どんな会社に向いていて、直接やり取りして大丈夫そうか、という点です。書類を出して終わりにせず、相談される状態まで作りましょう。

あわせて読みたい:個人事業主になるメリット・デメリット

よくある質問

開業時の手続きは、どれから始めればいいですか?

まず開業届を提出し、青色申告を使うなら青色申告承認申請書も同時に出します。会社を辞めた場合は健康保険と年金の切り替えを進め、その後で口座・帳簿・請求まわりを整えるのがスムーズな順番です。

全部を開業前に終わらせる必要がありますか?

いいえ。開業届と青色申告承認申請書は期限があるので優先しますが、口座や帳簿、請求まわりは開業後でも整えられます。一度にすべてやろうとせず、優先度の高いものから片づければ大丈夫です。

会社を辞めていない副業の場合も同じですか?

基本の流れは同じですが、健康保険・年金の切り替え(STEP 3)は不要です。会社員のままなら、開業届・青色申告・口座・帳簿の準備を中心に進めます。副業が会社に知られたくない場合は、住民税の扱いにも注意します。

このチェックリストの手続きに費用はかかりますか?

開業届や青色申告承認申請書の提出自体は無料です。費用がかかるのは、会計ソフトの利用料や、屋号を商号として登記する場合の登録免許税などです。多くは無料または低コストで始められます。

まとめ

開業時にやることは、開業届から始まり、青色申告、社会保険、口座、帳簿、請求まわりへと続きます。多く見えても、上から順にたどれば確実に片づきます。

期限のある開業届と青色申告承認申請書を優先し、残りは開業後でも構いません。一度に完璧を目指さず、優先度順に進めるのがコツです。

そして、すべての手続きの先にあるのが「仕事を受ける入口づくり」です。書類をそろえて終わりではなく、会社から相談される状態を作るところまでが、開業の本当のゴールです。

税務の最終的な判断は、国税庁の公式情報や、税務署・税理士への確認に従ってください。

出典